多言語対応
学校に行けなくて悩んでいる中学生の皆さんへ
平成25年4月 太田フレックス高校 定時制入学
平成28年3月 同 校 卒業
平成29年4月 信州大学理学部数学科入学
- 中学生の頃に考えていたこと
私は中学生の時、1年生の1学期後半から3年生の中学校卒業まで一度も学校に登校しませんでした。
小学校と中学校でのギャップが大きく、学業や人間関係でうまくいかないことが続き、学校がつまらないと感じてしまったからです。その間は家にこもっていたのですが、とても苦痛でした。学校に登校していないことによる不安が私に付きまとい、常に地に足が着かないような感覚で日々を過ごしていました。長い期間家にこもっていると、いっそう学校に行きづらくなり、私は学校に復帰するタイミングを完全に見失ってしまいました。 - 高校進学にあたって考えたこと
中学 3 年生の冬になると中学校卒業が現実味を帯び始め、私はこの先どうなってしまうのかと内心とても焦っていました。そのような時、中学校の担任の先生から両親を経由して太田フレックス高校への進学を薦められました。このまま家にこもり続けるのか、それとも高校を受験するのかの二択を迫られましたが、私は後者を選びました。家の外に出る不安よりも、家の中にずっとこもっている不安のほうが遥かに大きく、学生として復帰するなら、同級生や先生方などの環境が変わるこの機会しかないと思ったからです。 - 太田フレックス高校での生活を振り返って
最初は自分が人の目に触れるのが怖かったです。約 3 年振りに学校へ通うわけですから、通学や授業中は常に怯えていました。ですが、学校で生活をするうちに次第に慣れてきました。生徒のみなさんは私と同じように様々な事情を持った、様々な性格の人がいますが、みんな根は真面目で良い人がほとんどです。また、太田フレックスの先生方は生徒に親しみやすく接してくれたり、頼りになる先生がほとんどなので、生徒から人気があり、授業中の教室の雰囲気が良かったです。そのため、楽しく学校生活が送れました。 - 今、感じていること
3 年間の高校生活、1 年の浪人生活を通して、自分自身が成長できたと思います。特に高校 3 年生からの本格的に受験勉強を始めたときは目の前の目標に対して集中することにより、物事に動じない集中力、精神力を得ました。さらに、目標の信州大学理学部に入学できて大変満足しています。そして、このような文章を書く機会を与えてくださった太田フレックス高校に感謝しており、太田フレックス高校に入学して良かったと思っています。
※この文章は、本人が書いたものに、わずかな表現の変更を加えたものです。
(太田フレックス高校の許可なく、本書の無断転載や2次利用を禁じています。)